神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【取材報告】現役神大生たちが起業、株式会社Re-VOL.

神戸大学の学生たちが経営する会社「株式会社Re-VOL.」。今回は創業者である岸野匡兼さん(経営学部3年)に株式会社Re-VOL.の事業や、新しく公開したアプリケーション「FAVOR」についてお話を伺いました。

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株式会社Re-VOL.について

ーー株式会社Re-VOL.とはどのような会社なのでしょうか。またなぜ事業をはじめようと考えたのですか。

 Re-VOL.が行ってきたのは、長期インターンシップ(以下、「長期インターン」という)を神大生や神戸の学生に紹介する事業です。長期インターンは、通常の就活中のインターンと異なり、大企業ではあまり実施していないんです。中小企業やスタートアップ企業で、授業がない空きコマの時間や、授業が全くない日に企業へ行って、給料をもらいながら正社員と同じような仕事をする、というインターンを神戸で広めたいと思い、この事業を行っています。

 長期インターンは東京や大阪では主流になりつつあり、起業したい学生や早くから実務経験を積みたい学生が、アイデアや営業力などを磨いています。僕も一回生のとき、神戸で長期インターンができないか探したのですが、実施している企業がなかったので、それなら自分たちが広げようとこの会社を起こしました。今は企業に営業へ行き、学生には長期インターンの参加を呼び掛け、企業に紹介しています。

ーーインターンの紹介の他に行っていることがあれば教えてください。

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 最近は、学生を集めて企業の方と会議をする場を設けています。実例として、オンラインマーケティングを始めたいけれど、会社の年齢層が高く実施に移せない、という神戸の中小企業があります。それに対して、我々が学生に「こういうことを考えている企業があるんだけど、このアイデアに対して何か意見をくれませんか?」と呼びかけ、学生を集めました。企業は学生に給料を支払って、約3時間の会議を3回行いました。いいアイデアがあれば、その会議に参加していた学生がインターン生として企業に参加し、アイデアを実行に移していく予定です。

ーー長期インターンは自分たちから仕事をもらいに行くのですか?

 そうですね。今は10社ほどインターンを募集している企業があるのですが、全て電話をかけて会ってもらい、説明をして、契約していただいた企業です。最近は、営業していた企業の方から紹介してもらうことも増えています。

アプリ「FAVOR」について

ーー「FAVOR」にはどのような機能があるのでしょうか?

 大きな機能としては三つあります。前提として、このアプリは大学別で導入していく予定です。神戸大学であれば、神戸大学内の学生しかアカウントは作成できないので、安心して使っていただけると思います。

 一つ目はグループチャットの作成です。例えば授業ごとのグループチャットや学部、学年ごとのグループチャットを、ユーザーが自由に作成し、休講や試験に関する情報などの情報交換ができます。

 二つ目は個人へのメッセージ送信です。アカウントのプロフィールには、好きな音楽や映画、どんなことを勉強しているのか、どんな業界に行きたいのかといった情報を登録します。その情報をもとにユーザーを検索して、相談したり、就活の目指す方向が同じ人に「今どんなことしてる?」というようなメッセージを送ったりすることができます。

 三つ目はイベントの開催です。例えば「飲み会をするので来ませんか?」といったイベントを、ユーザーがユーザーへ投げかけることができるという機能です。

ーー実は自分も、公開しませんでしたが、似たようなアプリを作った経験があります。

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 そうなんですね。僕たちもアプリを作り始めて、広報しているときに、國部先生(神戸大学経営学部)のゼミから一度お話できないですかと声がかかり、共同でやらせてもらえることになりました。やっぱり同じことを考えますよね。

ーーアプリへの思いを聞かせてください。

 学生がオンライン授業で、特に一回生や編入生の子が、人間関係で本当に困っていると聞いたので、まずはそこを解決したいです。このアプリを通してオンラインで繋がり、オフラインに移行しても情報を受け取ることができ、休日には友達と遊びに行ける、という状況にもっていきたいと思います。

 また、いろいろな人に我々の事業を知ってもらって、就職について改めて考えるきっかけにしてほしいですね。

ーーどんな人に使ってほしいですか?

 広く言えば神大生、大学生全体に使ってもらいたいのですが、特に今困っている人、例えば家にこもっていて、授業情報がなかなか入ってこないとか、ずっとストレスフルな生活を送っているという学生にぜひ使ってほしいです。これを機に家の外に出てもらって、いろいろな人と交流するきっかけとなればいいなと思っています。

ーーこれからどのように広めていこうと考えているか、現在の考えを教えてください。

 来年の四月から、神戸学院大学甲南大学関西学院大学のうちどれか2つの大学に導入する予定です。

 まずはアプリ自体を多くの人に知ってもらいたいですね。

 

 

岸野さん、ありがとうございました!

現在も学生の長期インターンシップ(特にエンジニア)を募集しているそうなので、興味がある方はぜひ応募してみてください。

 

関連リンク

取材を担当した学生

  • インタビュー:海事科学部2年 新元寛和