神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【取材報告】自然科学系図書館リニューアルオープン 今までにない神大図書館

2023年4月3日、自然科学系図書室がリニューアルオープンしました。この記事ではオープン時の記念式典に参加した学生広報チームの一員がその魅力に迫ります。

―記念式典にて

 リニューアルオープンを喜ぶかのようにサクラの花びらが舞う中、自然科学系図書館の記念式典が行われました。まず藤澤学長と土佐附属図書館長のご挨拶後、図書館前においてテープカットで自然科学系図書館の完成を祝いました。

 記念式典には、関係者や学生が出席しました。藤澤学長は「総合大学としての強みを活かし、知と人を創る異分野共創を試み、産学官民連携をはじめとする社会との連携を積極的に押し進めている神戸大学で、先端基礎研究を提供・保存するハイブリッド図書館として新しくなった自然科学系図書館が教育・研究に重要な役割を果たすと信じています」と挨拶しました。土佐館長は「皆様のご協力のもと完成できたことを嬉しく思い、感謝申し上げます。改修工事を経て文理融合を越えた異分野共創研究教育グローバル拠点として神戸大学にふさわしい図書館となりました。皆様に親しまれご利用いただける図書館となることを願っています」と述べました。

左から、櫻井徹前附属図書館長、土佐幸雄附属図書館長、藤澤正人学長、
大村直人理事・副学長、吉田潔理事・事務局長、学生チームULiCSの中西代表

―見学会にて

 実際に図書館の方に案内していただき、新しくなった自然科学系図書館を見学しました。4階と3階が以前の図書館とは全く異なっていたため、是非とも足を運んでほしいと思います。ここでは、見学した順に各コーナーについて紹介していきます。

4階

イノベーションスタジオ:70名~90名収容でき、多目的なプレゼンテーションを行うことが可能になっています。スクリーンがあるため動画を再生することもできます。

・オープンスクエア:ポスター・展示の場としても使用できる場となっています。

コラボレーションルーム:シックでモダンな会議室となっています。

・ホワイエ:自販機も設置していて待ち合わせや休憩所として利用できます。

・教職員会議室

3階

・畳の空間:椅子に座るばかりではなく足を延ばして勉強することができる空間を創りたいという思いから作られたものだそうです。

・オンラインポッド:完全なる密室とはなっていませんが簡単なテレワークスペースとして使うことができます。

・サイレントスペース:集中して、普段の図書館のような空間で勉強する最適な場所です。パソコンは利用可能となっています。

・ラーニングコモンズ:ホワイトボードが置いてあり、意見交換を行いながら理解を深めることができるようになっています。また、一人で利用する際には、仕切られたスペースがあるため個の空間で勉学に励むことができます。

3階

3階  畳の部屋

2階・1階

本・雑誌や理学部、工学部、農学部の蔵書が主となっています。

2階の中庭は飲食スペースとなっており、簡単な軽食をとることは可能だそうです。

 図書館の方も、「今まで【図書館=勉強する場所・本を借りて読む場所】という座学的な印象が強いですが大学の方針である異文化共創のコラボレーションになるような【進んでアイデアを出す場】に変わりました」と嬉しそうに話しながら案内してくださいました。

 

―早速図書館を利用していた学生へインタビュー

 3階のラーニングコモンズにホワイトボードを使いながら意見を出し合い、勉強している理学部新3回生の姿がありました。ホワイトボードに並ぶ数々の公式に圧倒されながらも突撃インタビューしました。学生の一人は、「せっかくなので新しくなった図書館を利用してみようかなと。勉強できるスペースが多くなっており、全然違ってびっくりしました。コロナ禍であったこともあり、話し合うことのできる場所が少ないと感じていた中、大々的に意見交換ができるスペースが増えて嬉しいです」と話していました。

理学部新3回生の勉強の様子(3階ラーニングコモンズにて)

―取材を担当した学生のコメント

 まず、自然科学系図書館が「The 図書館」から「居心地の良いコミュニケーションがとれる空間」に激変していたことに非常に驚きました。蔵書や本・雑誌をスタイリッシュに収納し、スペースを有効活用することによって積極的に意見交換できる場が誕生していました。リラックスして勉強し意見交換をすることによって自身を深めることができる場を提供して下さり、非常に嬉しく思っています。図書館好きな私にとって感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。また、自然科学系図書館は附属図書館の中でもアクセスが良い場所にあるので文理問わず利用してほしいです。SDGs関連など、文系・理系の学生が意見を出し合える空間を作り、そこで生まれたアイデアを発信・実行に移すことで、社会にも貢献できる拠点となる可能性を秘めているのではないかと思いました。様々な方が話し合い、知見を深めている姿を想像すると夢が広がりますね。

 1年以上にわたる改修工事を終え、2023年春から利用可能になった神戸大学自然科学系図書館。新学期が始まり、新たなスタートを切る学生たちにとってこの場が支えとなり、ますますの活躍の基盤となることを祈っています。

(経済学部4年・伊藤)

 

関連リンク

自然科学系図書館 | 神戸大学附属図書館 (kobe-u.ac.jp)