イノシシの子供のうりぼうをモチーフとした、神戸大学公式キャラクターの神大うりぼーのLINEスタンプが発売となりました。その制作にリーダーとしてかかわった、学生広報チームの経済学部4年生の菅沼俊哉さんにお話を伺いました。
――—LINEスタンプを制作するに至ったきっかけを教えてください。
きっかけは神戸大学の魅力を外部の人にもっと伝えたいと考えたからです。元々神戸大学にあこがれて入学したので、課外活動などをするうちに、神戸大学に対してさらに愛着がわいてきました。しかし、一方で、「神大」という知名度が関東圏などでは特に低いことに気づき、純粋に「悔しい!」と感じることがありました。そこで、神戸大学のことを知ってもらう手段として、LINEスタンプが有効だと考えました。実際にLINEスタンプを制作している企業の中でも、キャラクターの知名度が高いことでその企業の知名度も上がっているような例もありました。
――—どのような過程でLINEスタンプを製作したのですか。
まず、最初に提案をしたのは2年前です。そもそも大学の公式キャラクターがいなかったところから始めて、色々と大学側の許可が必要で、キャラクターの商標登録等の審査に時間もかかり、本格的にプロジェクトが始動し始めたのは今年の1月ごろです。何度も大学の関係者の方に言い続けたことで実現しました。スタンプのデザインを決める際に、まずは自分たちがどのような場面でLINEスタンプを送信しているのか、はやっているLINEスタンプにはどのような特徴があるのかということを調査しました。そこで、よく使うと考えた項目の中でも精鋭の40種類のデザイン案を提案し、それをもとに、広報課の職員の人にイラストに起こしてもらいました。
――—キャラクターについて教えてください。
神大うりぼーは、もともと神大生がよく利用する「うりぼーポータル」のキャラクターとして登場していたうりぼーが公式キャラ化されたものです。大学に公式キャラを設定してもらう活動から始め、2017年の9月に正式に「神大うりぼー」として承認されたばかりです。また、一匹だけではさみしいので、広報課のキャラクターとして新たに、帽子をかぶった小さい白いうりぼうのキャラクターを制作しました。はやっているLINEスタンプは、複数のキャラクターがいることが多く、また、2匹にすることでスタンプのバリエーションも豊富になり、かわいさが増すと考えました。名前は「うりぼうず」といい、海を連想させるキャラクターにしました。やんちゃぼうずな性格とうみぼうずの「ぼうず」が名前の由来です。
――—スタンプが完成して、どのような反響がありましたか?
いろんな人から、LINEスタンプがかわいいといってもらえました。新聞にも取材していただきました。また、発売開始から1ヶ月で、送信スタンプ数が約7800、受信スタンプ数が約12,000になりました。それだけの回数が使われているということはそれなりの数の人が使ってくれているという数字なのではないかと思います。
――—今後キャラクターにどのようになっていってほしいですか?
キャラクターのLINEスタンプを作って終わりになるのではなく、この先10年後も20年後も神戸大学のシンボルとして活躍し、神戸大学の名前を知ってもらう、あわよくば魅力を知ってもらうきっかけとなってくれたらいいなと思います。この神大うりぼーと、うりぼうずが大学内でもっと使われてほしいです。また、大学の魅力を伝えるために、このキャラクターと地元の企業がコラボをすることができたら、もっと次につないでいけるのではないかと思います。
◯取材を担当した学生のコメント
経営学部2年 下村 明日香
神戸大学の魅力をもっと知ってもらいたいという思いが伝わってきました。今後、魅力を伝えるという活動の中で、私自身も何かできることはないか、考えていきたいと思いました。