今回学生広報チームは、オフショアセーリング部の取材に行ってきました。
オフショアセーリング部は、去年フランスで行われた国際大会で優勝という快挙を達成したチームです。しかし、どんなことをしているのかよく知らないという人は意外と多いはず…。今回は基本的なルールを教えていただき、神大の強さの秘訣に迫ってみました!
――—オフショアセーリングについて教えてください。
オフショアセーリングは競技名ではなく、正しくは「セーリング」です。競技はヨットと比較してもらったら分かりやすいです。ヨットは1,2人乗りの船に乗るんですけど、オフショアセーリングは外洋(オフショア)に出ていくような5~23人乗りの大きなクルーザーヨットのレースです。外洋をその時の波、風、潮の流れを読んで臨機応変に自由なルートでゴールを目指し、その速さを競う競技です。体だけでなく、頭や勘をもフル動員するチームプレーのスポーツです。
部員は、全員が競技に出るわけではなく、クルージングを楽しむ人、ヨットの整備をする人など様々で、どんな参加の仕方をするかは本人たちに任せています。うちの部は、競技の練習だけをしているのではなく、クルージングでの旅行にも行くんですよ。徳島や和歌山の方まで行ったりします。
――—それはめちゃくちゃ羨ましいです!ちなみに競技の難しいところって何ですか?
船に乗る人が多く、それぞれ役割が違う中で息を合わせないと速く進めないところです。帆が大きいのも特徴なので、パワーもいりますね。例えば真ん中のポジションだと、前方の選手の声を後方に伝達するために、ヨットをコントロールしながら大声で意思伝達しなければなりません。また、ヨットの進路を最終的に決めるメンバーは1人だけなので、大きな責任が伴います。これらの他にもポジションはあり、すべてのポジションのメンバーが息と力を合わせて初めてヨットをコントロールすることができます。
――—世界大会で勝てた理由は?
世界大会で勝てたのは、ヨーロッパチームには体形では勝てない分、チームでうまく連携して頑張ることができたからだと思います。ちなみに大会が行われた海は地中海で温かく、とってもきれいでした!
オフショアセーリング部は部活でありながら、決まった練習が無く、部員によって部とのかかわり方は本当に様々だそうです。大会にむけてがっつり練習に参加する人もいれば、自由にクルージングを楽しむ人などスタンスはそれぞれなのが特徴で、部活とサークルのいいとこどりといった印象でした。この何事も強制せずに、みんなが自分のやりたいことをやるという他の部活とは違った形が、やる気を引き出し、主体的な練習を生み、その強さに繋がっているのだと感じました!
インタビューの後には船を実際に見せてもらいました。写真を撮らせていただいたのはクルージング用の船です。その値段はなんと1億円!!聞いて驚きました。この船に乗って部員の皆さんで旅行に行ったりするそうです。
お話によるとオフショアセーリング部というのは数が少なく、中でも神大は練習場所が大学と近く、なかなか類を見ない恵まれた立地だそうです。他ではできない新しいことがしたい、自由にかつ真剣に部活をやってみたい!という方はオフショアセーリング部に行ってみてはいかがでしょうか。
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取材を担当した学生
文章・写真:廣岡 千晴(経営学部3年)