神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【取材報告】学生と企業をつなぐカフェ たくさんの出会いの場に <知るカフェ店長・野村奈央さん>

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“知るカフェ”。神戸大学生の皆さんなら一度は耳にしたことがある、または利用したことがあるという人も多いのではないでしょうか。昨年4月にオープンし、神大生が運営している「知るカフェ神戸大学前店」にお邪魔し、店長として働く発達科学部2年生の野村奈央さんに神大生として利用すべき知るカフェの特徴や魅力などを伺いました。

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――知るカフェの利用方法を教えてください。

知るカフェは学生限定のカフェで、神大生だけでなく30歳以下の学生ならだれでも利用できます。1回の来店につき1ドリンクを無料で提供しており、Wi-Fiも自由に利用していただけます。また食べ物の提供はありませんが、持ち込みは可能です。平日の11時から21時まで開いています。

――なぜ学生が知るカフェを無料で利用することができるのでしょうか?

それが一番気になるところですよね。知るカフェは企業のスポンサーで成り立っています。知るカフェでは、3、4年生はもちろん、1、2年生の時から就活について考えてもらいたいと思い、スポンサー企業の人事部の方との交流会が行われています。これは無料で参加することができ、他の就活イベントと違って私服で参加できるなどフランクな雰囲気で開催されています。スポンサー企業にとっても、学生の生の声やニーズが聞けるという利点があります。

――どういった学生が利用していますか?

主に神大生と、近隣の大学の学生です。勉強や就活のために利用する人もいれば、友達と話をしに来る人や部活帰りに立ち寄る人もいますね。Wi-Fiが使えて、長時間利用できるのでミーティングに使う人もよくいらっしゃいます。

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――野村さんはどうしてここでアルバイトをしようと思ったのですか?

私は今年の1月からここで働いているのですが、面接を受ける直前までずっと迷っていました。人と話すことが好きだったのとサークルの先輩が知るカフェで働いていたのもあって、先輩と「楽しそうですね」と話していたら、働かないかと誘われて。なかなか決断できなかったのですが、相談に乗ってもらったり、知るカフェの温かい雰囲気を感じたり、また私の中で多くの人と出会うことが人生の目的だったりしたこともあって、働くことに決めました。物事がとても順調に進んでいき、人生ががらりと変わりましたね。

――今年1月に働き始めたということは半年もたたないうちに店長になられたのですね。

自分も周りもとても驚いています。1、2回シフトに入ったときに、人事担当の方から「店長にならないか」と誘っていただきました。「まだ未熟だということは分かっていると思うけど、成長するという意味も込めて店長になってほしい」と言われて。正直、知るカフェのことをよく分かっていなかったので全く自信がなかったんですが、ここでチャンスを逃すわけにはいかないと思いました。楽しいことも悩むことも、店長をしていなければ経験できなかったことだと思うので、とてもよい経験をさせてもらっています。

――どんなときにやりがいを感じますか?

知るカフェのスタッフ一人ひとりが魅力を感じて働いている姿を見ると刺激を受けますし、やりがいを感じます。自分も相手に刺激を与え、相手からも刺激をもらえるのは、やりがいというか楽しさを感じますね。また、知るカフェ11店舗の中で、神大店のスタッフが優秀なスタッフに選ばれたときは本当にうれしいです。あとはスーパーバイザーによる評価でA評価をもらえたときですね。それは一人の力だけじゃなく、そこに至るまでのたくさんの過程があったから成し遂げられたこと。みんなで1つのことを成し遂げられたとき、大きな達成感を感じます。

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――店長として苦労することはありますか?

自分に自信を持つことが一番難しいです。たくさんの上級生がいるなかで、店舗がうまくいかないときにどうすればいいか、サポートしてもらうにはどうすればいいかを考えて指示を出さなければならないこともあります。しかし、16人のスタッフが助けてくれて、16人のメンバーがいるからこそ、ここまでやってこられました。

――心がけていることはありますか?

スタッフに頼ることです。自分はなかなか弱音が吐けないタイプなんですが、自分の心を開かないとスタッフも心を開いてくれないなと思って。だから思ったことは口に出すようにしています。あとは前の店長がよく言っていた、「ありがとう」をたくさん言うということ。簡単な言葉ですが、次につながる言葉をたくさん言うようにしています。

お店としては、お客さんの目線を大事にすることと総来店数を上げることの2つを心がけています。神大店のコンセプトは“行きつけはあの子の部屋”。友達の部屋のように、居心地がよくて、行きつけにしてもらえるようなカフェを作りたいと思っています。そんなカフェを作るために、お客さん目線を重視しています。また、総来店数を上げることで企業のことをより知ってもらえる機会が増えると思うので、小さなことでも工夫して実行するようにしています。

――学生の皆さんにメッセージをお願いします。

まずは来てみてください。知るカフェにはたくさんの出会いが詰まっています。皆さんが少しでもハッピーになれるようなお手伝いができたらと思います。一度来てみて、知るカフェの雰囲気を味わってほしいですね。

○取材を担当した学生のコメント:

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経済学部2年 杉岡 祐依

「知るカフェのなかには、スタッフとして働く神大生のいろいろな工夫と努力が詰まっていて、自習として利用できるだけでなく、就活を考える場にもなる、とてもよい機会を作れる場所だなと改めて感じました。お話を伺って、知るカフェをこれからも利用したいと感じ、またさらに多くの学生に知るカフェの魅力が伝わってほしいと感じました」

カメラ:人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年 増田 潤

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