神戸大学学生広報チーム・活動報告

メンバーが取材した神戸大学の情報をお届けします!

【キラリ☆神大団体】vol.3<エンカレッジ 神戸支部>~1人1人に向きあい就活支援~

今回取材したのは就活支援団体「エンカレッジ 神戸支部」。就職活動を終えた神戸大学生が自分自身の経験を活かし、後輩の就職活動を支援しています。今回は神戸支部長で経営学部4年の麳聖貴(こむぎきよたか)さんと発達科学部4年の津山理帆さんに話を伺いました。

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――エンカレッジは何を目指した団体なのか教えてください。

麳:キャリアを通じて人生を最大化することを目標に置いています。みんなが就職活動に向き合うなかで納得した選択をしてほしいと思っています。というのも、なんとなくという感覚で就活を終えてしまっている人が多いという現状に問題意識を感じているためです。ゴールが何であろうと納得感があればいいと考えていて、それによって人生を最大化してほしい。ここで言う納得感とは、自分がどうありたいか、自分が何をしたいかということに素直に理由を言える状態のことです。

――納得感のある就活のためにエンカレッジはどういった支援をしていますか?

麳:主に「面談」を行っています。就活生に近い立場でその人たちの思いに寄り添うことで、ただ企業を紹介するのではなく、企業と就活生のマッチングが最適になるようにし、納得できる就活の実現に努めています。現在は18卒を対象に200人弱の神大生と面談。また、就活生の価値観形成に少しでもプラスになるように「企業イベント」も開催していて、就活生の思いに寄り添った上で合いそうな企業を紹介しています。

津山:就活生の力を伸ばすための「セミナー」も行っています。実際、就活はGD(グループディスカッション)や面接を通過しなければ納得した選択ができません。そこで、GD・面接対策やベンチャー対策、商社対策などのセミナーを行うことで、そういった力を伸ばしてもらいたいと考えています。

――神戸支部の特徴は何ですか?

麳:チームメンバーがお互いを大切にしているところ。チームを好きでいられる状態にすることでメンバーの活動へのコミット量や生産性を上げることができると考えています。

津山:神戸支部のメンバーは1人で悩みこむ人が少ない。全員がお互いのことを見ているからこそ助け合い、みんな一緒になって活動に取り組めているところが特徴的です。さらにメンバーも色々なバックグラウンドを持った人ばかりで面白いですね。

――メンバーによって面談スキルに差があるのでは?

津山:私たちもその点についてはしっかりと考えています。それを解消するために、イベントの際にメンバーの就活生に対する向き合い方が見えるときには、お互いフィードバックするようにしています。また、面談では就活生自身に喋らせるようにするスタンスをメンバー間で共有。というのも自分たちの就活のなかで身になった面談は自分が徹底的に喋らせてもらったときであり、喋らせる方が就活生の力になります。さらにマニュアルやフォーマットを作成しており、最低限の質は担保するようにしています。しかしメンバー間で揃える部分はその最低限で十分で、話の引き出し方は人それぞれ。様々な価値観の人と話をすることで新たな気付きを得ることができます。エンカレッジが多種多様なメンバーを集めている理由はその点にあります。それぞれが素敵な考えを持っていて能力もあるメンバーの個性を大事にしていきつつ、これからもさらにブラッシュアップしていきたいですね。

麳:面談のログを取っていて、1人1人に対してどういう向き合い方をしているか、「見える化」しています。「こういう聞き方が良いよね」「こういう話の流れが良いよね」ということを共有しながら質を上げていこうと思っています。

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――お2人がエンカレッジに入った経緯を教えてください。

津山:自分自身、就活自体に疑問を感じていたためです。就活はそもそも自分の未来を考えることなのに、すごく憂鬱になる人が多いですよね。私自身も就活が楽しい時期もあったのですが、本当にこれで良いのだろうかと悩み、暗くなっていた時期もありました。そういう時に自分に寄り添って話を聞いてくれる人がいてくれたら良かっただろうなぁと思い、またそれは全員が抱えている悩みだろうなと。学生生活最後の1年間で就活支援に携わり、自分と関わった学生が就活に対して少しでも前向きになり楽しく考えられるようになってくれたらと思い、活動に加わりました。

麳:私が目指す「みんながワクワクできる世界」を実現できるのがエンカレッジだと考えたためです。私自身は就活が楽しかったのですが、悩んでいる人もいて、現実として就活に対して全員がワクワクできていません。そういった中で自分に何ができるのかを考えた時にエンカレッジが最善だろうと思いました。面談というコアな価値を提供し、企業に寄っていないところが学生最後の1年で私がやりたいことに近かったためです。

――活動のやりがいを教えてください。

麳:後輩たちから感謝されたときや悩みを相談してくれたときは嬉しいですね。チームという面では、代表をしているなかで大変なときに、他のメンバーが一緒になって仕事をやってくれて、みんな笑顔で活動に打ち込めているところが楽しいですね。

津山:私も就活生に向き合っているときにやりがいを感じています。自分自身どれだけ目の前の人に対して貢献できるかということを根底に置いているなかで、相手の就活生が今まで話したことのないことを頑張って言話してくれるときや面談を通じて就活が楽しくなってくれたときが嬉しい。チームという面では、みんなで1つの目標に向けて活動している環境が楽しいです。

――神戸大学の就活生に特徴はありますか?

麳:3月から就活を始めても名のある企業に入れるという学生はある程度いますが、トップオブトップの企業には入れません。それはしっかりと対策をしていないと東大生や京大生に勝てないからです。そういった時に大切なのは危機感を持つこと。「東京の学生に勝つぞ」という想いを私は大切にしていました。

――「エンカレッジ 神戸支部」は今後どうなっていたいですか?

津山:1人でも多くの人が就活で困ったときに「エンカレッジのあの人に相談しよう!」と思ってもらえるような信頼関係をつくっていきたいです。最後まで頼ってほしいですし、私たちも最後まで真摯に向き合っていくような関係性を1人1人、そしてより多くの人と築いていきたいです。それに向けて私は、就活生よりも一歩先、長期的に見て何が良いのかということを1年間しっかりと考え続け、就活生に向き合っていきたいですね。

麳:就活生が納得して就活を終えられれば良いので、エンカレッジだけでなく他団体を利用してもらっても構わないと思っています。そしてそこで感じたことや学んだことを私は聞きたいです。そういった中でエンカレッジとしてできることは、その人の思考の機会を増やしてあげ、それが納得感につながるようにすること。学生に寄り添い続ける団体でありたいので、エンカレッジを利用することを押し付けたりはしません。しかし、信頼関係が醸成されていればエンカレッジに戻ってきてくれますよね。そういったゴールがあり続ければエンカレッジは存続していくと思っています。


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関連リンク

○取材を担当した学生のコメント:

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人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年 増田 潤

「真剣に1人1人の神大生に向き合って活動している印象を受けました。一方で運営メンバーの団結力が強く感じ、チームワークよく楽しそうにしている一面も見られました」

 

 

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経営学部4年 高沢 祥平

「エンカレッジは就活生1人1人に寄り添い向き合うということがひしひしと伝わってきました。現状に満足せずより良いサポートを追求する姿勢が素晴らしく、より多くの就活生の支えになると思いました」

 

 

カメラ:経済学部3年 首藤 ゆい