神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【取材報告】神大の新名物?!「神大ふるふる」開発メンバーにインタビュー!(後編)

2020年4月、神戸大学の学生が民間企業と連携しハーブソルト「神大ふるふる」を開発、大学生協にて販売開始しました。(販売ページはこちら

前編では、ハーブソルト「神大ふるふる」の魅力について、開発に携わった神大卒業生の永吉さんと三島さんへお話を伺いました。今回は、今年度から「神大ふるふる」プロジェクトへ新たに加わった現役神大生の小六祐輝さん、またプロジェクトを当初からずっと見守ってきた教員の祇園景子先生と職員の子安奈都子さんにもお話を伺い、さらにその魅力を掘り下げます!

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ずは、現役神大生である小六さんにお話を伺いたいと思います。

――いつからこのプロジェクトに参加されましたか?またそのきっかけは何ですか?

小六さん:今年の5月くらいから参加しました。このプロジェクトについては元々話を聞いていましたが、就活が終わったというのと、プロジェクトの人数が現在足りていないということで助けになりたいと思い、参加しました。

――今年はどういった活動をされているのでしょうか?

小六さん:商品自体は昨年度末に完成していたので、今年度は、それを販売・広報するためのプラットフォームを整備することになりました。普段はZoomを使って打ち合わせをしていますが、役割分担をしつつ個人でも作業を進めています。自分が卒業したあともハーブソルト「神大ふるふる」が売れ続けるように、プロジェクトを存続させていけるような組織づくりをしたいです。

 

次に、神戸大学の教員である祇園景子先生にお話を伺います。

――「神大ふるふる」プロジェクトには、どのような形で関わっておられたのでしょうか?

祇園先生:プロジェクトを進めるのに必要な予算の調整を行なったり、連携している⾹寺ハーブ・ガーデンと学生さんたちを繋ぐ役割を担ったりしていました。また、プロジェクトの進行は基本的には学生さんたちに任せていますが、彼らがどうしてよいかわからず悩んでしまったときには、アドバイスも随時していました。

――教員という立場から見て、このプロジェクトはいかがですか?

祇園先生:そもそもプロジェクトを動かすには、まず目的を設定しなければなりません。今回のプロジェクトの目的は「山之内地区の地域活性化」で、その手段としてハーブソルト「神大ふるふる」を開発する必要がありました。しかし、実際にプロジェクトを進めていく中で、商品開発自体が目的となってしまっている状況が多々見られました。もちろん、手段とはいえ商品開発も小さな目的のひとつではありましたが、それを最終目標である「山之内地区の地域活性化」にどうつなげていくかを今年度以降は考えていくべきだと思っています。今年度は「開発したハーブソルト『神大ふるふる』をいろんな人に知ってもらう」「ハーブソルト『神大ふるふる』を売れ筋の商品にする」などの小さな目的も新たに出てきました。これらの段階的な目的を達成していったうえで最終目標を達成することが、今後の課題です。。

 

次に、神戸大学の職員である子安さんにお話を伺っていきたいと思います。

――子安さんは昨年度まで、どのように「神大ふるふる」プロジェクトへ携わっていたのでしょうか?

子安さん:私は広報課の職員なのですが、最初は「神大ふるふる」プロジェクトを取材するという名目で参加していました。プロジェクトの打ち合わせなどがあるとカメラを持って撮影しに行ったり、動画の編集もしたりしていました。また、私は芸大でデザインを専攻していて、グラフィックデザイナーとして勤務していた経験もあったので、広報やパッケージについてアドバイスをすることもありました。

――職員のという立場から見て、このプロジェクトはいかがですか?

子安さん:ハーブソルト「神大ふるふる」の原材料にも含まれている「桑葉」には血糖値抑制の効果が見られるそうで一度検証をしたことがあり、その被験者として大学の職員たちが参加したんです。ほかの職員たちに声をかけたのは私なのですが、みんな「いいよ」と快く協力してくれました。「神大ふるふる」プロジェクトは学生が主体的に進めているプロジェクトだということで、職員たちは採血も厭わず、ただ学生に協力したいという思いで快諾してくれたのが印象に残っています。

――職員の方々が学生のプロジェクトに関わるというのは珍しいですね。子安さんは、今年はどのような活動をされているのですか?

子安さん:今年は、コロナの影響で撮影が出来ませんでした。とはいえ、昨年度までに撮りためている動画が実は100話くらいまであります。今は4話くらいまでしかまだ公開していないのですが、残りの動画の編集作業が今年度の仕事です。(笑)

 

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――なるほど。では、小六さん、祇園先生、子安さんの御三方から見た「神大ふるふる」や「神大ふるふる」プロジェクトの魅力は何でしょうか?

小六さん:学生主体で開発された商品であるという点、そしてこの商品開発・販売に関わることで山之内地区の地域活性化に貢献できるというのが魅力だと思います。

祇園先生:私は2016年に未来道場へ加わり学生さんとさまざまなプロジェクトを進めてきましたが、このように実際の形になったプロジェクトはハーブソルト「神大ふるふる」が初めてなんです。このプロジェクトに関わってくれた学生さんたちには感謝しています。最終目標は「山之内地区の地域活性化」ですが、ハーブソルト「神大ふるふる」を商品として開発するという最初の目的は達成されたのでよかったです。

子安さん:学生さんたちは、週に1回くらい昼休みや授業の空きコマを使って打ち合わせをしたり、LINEでも続けて議論をしたりしていて、はたから見てすごく偉いなと思っていました。「山之内地区の地域活性化」という目的はありつつ、普段はあまり関わることのない「学生と職員の交流」という面から見ても、よかったのではないかと思います。

祇園先生:たしかに、学生さんたちは、もっと大学教員とも関わっていっていいと思います。目上の人たちだから接しにくい、偉い人たちの集団には近寄り難いというイメージもあるかもしれません。でも、すごく頭のいい人がいっぱいいるからこそ、話しかけたり、議論したりしないのはもったいない。コロナ禍で先生たちのところへ尋ねていくのはまだ難しいけれども、この状況が収束したら、先生の所へ行って、たくさん議論して、いろんな知識を吸収したらいい。大学職員にも面白い人がたくさんいるので、積極的に関わっていってほしいなと思います。

最後に現役神大生である小六さん、一言お願いします。

小六さん:今年度は、ハーブソルト「神大ふるふる」を、類似の商品とどう差別化して売っていくかがまず課題だと思うので、自分が卒業するまでに販売の目途を立てたいです。また、「神大ふるふる」プロジェクト全体としては、商品の販売だけではなく、山之内地区の地域活性化も視野に入れたプロジェクトとして今後も続けていけたらいいなと思っています。とにかくぜひ一度、ハーブソルト「神大ふるふる」を手に取ってみてください!

 

 

小六さん、祇園先生、子安さん、ありがとうございました!

 

 

関連リンク

取材を担当した学生

  • インタビュー:法学部2年 中尾満里奈