神戸大学学生広報チーム・活動報告

メンバーが取材した神戸大学の情報をお届けします!

【取材報告】全日本アマチュア本因坊戦(全国大会)出場!囲碁部・松本直太さんインタビュー

マチュア囲碁界のビッグタイトル戦「全日本アマチュア本因坊戦」の県大会が6月に行われました。兵庫県大会で見事優勝し、全国大会への出場を決めた松本直太さん(神戸大4年)。普段の練習や、全国大会への意気込みをお聞きしました!

f:id:KobeU_stu_PRT:20210715152812p:plain

 

――まずは県大会優勝おめでとうございます!優勝した感想をお聞かせください。

 久しぶりの大会出場でした。コロナで大会や活動がなくなってしまって、技術的にもモチベーション的にも十分な準備はできていませんでしたが、優勝できて嬉しいです。

――松本さんが囲碁を始めたきっかけは何ですか?

 5歳のときに保育園でやっていた囲碁教室に参加したことがきっかけです。ボランティアの先生に教えてもらって、中学校に入るまではそこで教えてもらっていました。平日は1時間、土日は3時間くらい。地元で代表になるくらい強い先生で、その先生に教えてもらえたのは運が良かったですね。

 中学、高校では主にネット対局をして、独学で勉強していました。

――囲碁を続ける中で、苦労はありましたか?

 小学2年生のときに初めて全国大会に出たのですが、「出るからには結果を出さないと」と思ってしまって、ストレスを感じて楽しめなくなってしまいました。それからも義務感で続けていたようなところがあり、高校生くらいまでは苦しい時期が続きました。

 大学生になって、強い人と対局するうちに自分の囲碁のとらえ方が変わって、「勝たなきゃ」というよりも「勝つときは勝つし負けるときは負ける」くらいの気持ちで挑めるようになりました。実力があってもそこは仕方ないので、それなら楽しく打った方がいいなって。今は囲碁以外でも自分が一番やりたいことをやって、気が向いたら打つようにしているので、楽しんで取り組んでいます。

――神戸大学に入ったのには理由があるのでしょうか?

  はい。囲碁団体戦では、関西の大学だと10年前くらいから立命館大学が飛びぬけて強くて、囲碁推薦もあるんです。そこに行くことも考えましたが、それだとずっと立命館大学の一人勝ちで面白くないと思って、そこを倒せるような大学にしようと考えました。それと自分の学力を考えて神戸大学を選びました。今は関西の大学で3位の位置につけています。

 囲碁部には有段者もいますし初心者で入部した人もいます。興味がある方はぜひお声がけください。

――最後に、全国大会に向けての意気込みを教えてください。

 県代表として出場するからには優勝を目指したいと思います。そのために、これまで以上にしっかり準備をして臨む予定です。実力的には未熟な面もありますが、不可能ではないと思うので、楽しみながら頑張ります。

 

 

関連リンク

www.mainichi.co.jp

twitter.com

 

記事を担当した学生

【取材報告】広報誌「風 vol.17」で卒業生の大西千晶さん(日本農業株式会社・代表取締役)を取材しました

神戸大学広報誌「風」17号を7月21日(水)に発刊しました。コーナー「キラリ神大OGOB」で、学生広報チームのメンバーが、日本農業株式会社・代表取締役の大西千晶さん(神戸大学発達科学部卒)を取材しました。

学生時代に参加したボランティアをきっかけに農業に出会い、就農者を増やすために、「たんとスープ」の店舗販売や農業体験など幅広く活動されています。是非ご覧ください。

関連リンク

○取材を担当した学生のコメント:

f:id:KobeU_stu_PRT:20210629150840j:plain

文学部1年 岡島 智宏

「私たちは、社会に関して何らかの課題意識を持っていますが、自分が変えることはできない、他人事だと思ってしまいがちです。しかし、大西さんに話を聞いて、大学生のうちからできること、すべきことは必ずあると感じました。普段の大学での学びや課外活動の中にそのヒントがあるかもしれません。私は、自分が社会に貢献するためにできることを見つけたいと思いました。そのために多くのことを体験し、学ぶ、そんな学生生活を送らなければならないと強く感じます。

そして、農業についても多くのことを学ばせてもらいました。農業は多くの課題を抱えていますが、環境問題への意識が高い昨今、新たな可能性が見いだされつつあることに驚きました。農業のこれからの変化、発展が興味深いです。」

 

 

 

【取材報告】広報誌「風 vol.17」で漕艇部を取材しました

神戸大学広報誌「風」17号を7月21日(水)に発刊しました。コーナー「神大生の挑戦」で、学生広報チームのメンバーが漕艇部を取材しました。

漕艇部は、2020年度全日本大学選手権(インカレ)において、女子舵手付きフォアで初めてベスト8を達成しました。インカレ出場メンバーに試合の様子や普段の練習についてお聞きしています。是非ご覧ください。

関連リンク

○取材を担当した学生のコメント:

f:id:KobeU_stu_PRT:20210629132350j:plain

法学部3年 中尾 満里奈

「初の体育会系部活の取材でした。お話ししていて、競技への情熱をとても感じました!これほど一つのことに熱中できるのは素晴らしい経験だなと思いましたし、自分も熱意を持って新たなことにチャレンジしていきたいです!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新発売!神大うりぼーのおおきなぬいぐるみ

神戸大学生協で販売されている神大うりぼーのぬいぐるみをご存知ですか?

もふもふした手触り、つぶらな瞳が特徴のぬいぐるみ。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709180409p:plain

手乗りサイズでかばんなどにも付けられるミニマスコット。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709180937p:plain

そして今回、うりぼーぬいぐるみ(大)が新しく発売されます!!!

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709181013j:plain

 

発売に先駆けて、商品をレビューしたいと思います。

このページの下には予約受付フォームもありますので、ぜひご覧ください!

外見

・色見は神大うりぼーマスコットに似ている

・小さいぬいぐるみと並べると親子みたい

・ぽかーんとした顔がかわいい!

・実際に見ると存在感がある

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709181324j:plain

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709181345j:plain

触り心地

・クレーンゲームの景品のような手触り

・現在販売している神大うりぼーぬいぐるみとは違った質感

・体にフィットする

・抱っこしたときの安心感がすごい!

f:id:KobeU_stu_PRT:20210709181437j:plain

いかがでしょうか?

気になった方は、ぜひ下のフォームからご予約ください!

予約受付フォームはこちら(7月12日(月)から受付開始)

https://www.kucoop.jp/wfm/nuigurumidai1

 

 

関連リンク

www.kucoop.jp

www.kobe-u.ac.jp

【取材報告】神大初!「熱量伝わるスポーツ報道を!!」―異次元コラボの新たな挑戦―

神大のジャーナリズムに、新風が吹き込まれました。神戸大学スポーツONLINE」(通称「神スポ」)。神大初の、スポーツ記事の発信だけに特化したメディアです。

「神スポ」とはいかなる団体なのか。立ち上げ人である、応援団・団長の古田徳幸さん(経済学部3回生)とニュースネット委員会・編集長の塚本光さん(工学部2回生)に、お話を伺いました。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210617164336p:plain

 

――「神スポ」を立ち上げるに至った動機について、お聞かせください。

古田 応援団の活動のなかで、多くの選手が本気で頑張っている姿を目の当たりにしてきました。その姿に感銘を受け、「一生懸命な姿を多くの人に知ってもらいたい!」、「少しでも選手が喜んでくれるといいな!」と思うようになっていました。その思いを実現させようと、とある私立大学のスポーツ編集局に着想を得て立ち上げたのが、「神スポ」です。

――応援団×ニュースネット委員会というコラボレーションはまさに“異色のタッグ”ですね。なぜ、この二つの団体が共同で活動することになったのでしょうか?

古田 応援団には記事を作成するノウハウはありません。だから、どうしても記事作成力や取材力を他から補う必要がありました。そこで目を付けたのがニュースネット委員会だったんです。協力を依頼したところ快諾してくださったので、このように共同運営を始めることになりました。

塚本 ニュースネット委員会としても、以前からスポーツ取材をしていましたが、同じ大学生の活躍を知らない学生が多いと感じていました。この機会に神大のスポーツにもっと興味をもってほしいと思い、応援団とのコラボを引き受けました。

――コロナ禍のさなかでの発足となりましたが、なぜ今始めたのでしょうか?

古田 コロナの影響で、現地での応援活動の機会は減少していました。しかし、会場へ直接応援に行けない状況下でも、団体としての役目である「応援すること」を諦めたくなかった。そこで、これまで現地で応援していた時間を活用して、広報活動に乗り出したわけです。

――現在のメンバー構成について教えてください。

古田 応援団からは3名が関わっています。僕に加え、幹部(3回生)と総務(2回生)が関与しています。

塚本 ニュースネット委員会からは、僕が主に携わっています。ほかには3回生の部員が2名います。

 ――「神スポ」の特徴は何ですか?

古田 記事は基本的には学生向けに作成する予定です。学生に読んでもらうために、たとえばスポーツ団体そのものの「集団」に焦点を当てるのではなくて、その中で躍動する選手その人、つまり「個人」にフィーチャーした発信をしていこうと思います。そのほうが、感情移入しやすく、記事への興味をそそるのではと考えています。

現時点では人数も少なく、情報を即座に発信することは難しいかもしれません。だからこそ、取材の内容を充実させ、熱量の伝わるような報道を心掛けたいと思っています。

――「熱量の伝わるような報道」とはどのようなものでしょうか?

塚本 ニュースネット委員会では、これまでにもスポーツ団体の記事をウェブログに出してきました。ただ、ウェブログ上の記事という性質上、どうしても文字がただ漫然と並んでいるだけにも見えてしまいます。僕の考える「熱量の伝わる報道」とは、読者の視覚に訴えることのできる記事を出すことです。だから、手間はかかるかもしれませんが、色彩表現を大切にしたいと考えています。スポーツ新聞の一面のように、大きなカラー写真を効果的に使うことも検討しています。

――最後に、草創期にあるといえる「神スポ」が目指す将来像を教えてください。

古田 プロのスポーツ選手じゃなくても、身近な人がスポーツに打ち込み、結果を残している姿は、僕たちに力を与えるはずです。その姿を見て、「自分も頑張ろう」と思う人は多いのではないでしょうか。選手にとっても、友達に「すごいね」と言ってもらえるとやはりうれしいと思います。僕たち「神スポ」は、そういう体験をひろげていけるメディアでありたいですね。

塚本 「神スポ」は、選手個人に焦点を当てることを大切にしたいと思います。試合の結果にとどまらない、選手個人の一大学生としての日常を取り上げることは、ちょっとした親近感をもたらし、古田さんも言っているように、「僕たちも頑張ろう」という活力にもなります。これまでのニュースネット委員会の活動では出せなかった、独特な色を出していけたらと思います。そして僕たちの記事を見て、神戸大のスポーツ団体を応援してくれる人が増えたら嬉しいです。

関連リンク

記事を担当した学生

  • 文学部 3年 正中 麻侑生

【取材報告】保健科学図書室がリニューアルオープン

2021年4月12日、保健科学図書室がリニューアルオープンしました。この記事では図書館員の方にお話を伺い、その魅力に迫っていきたいと思います。

 

――改修はどのように行いましたか?

 昨年(2020年)2月、図書館内でワーキンググループを結成し、改修・リニューアルオープンに向けて動き始めました。大学施設部との打ち合わせで計画をだんだんと具体化すると同時に、臨時図書室の設置準備を行いました。元の図書室からキャンパス内の限られたスペースに本を移す、いわば“引っ越し作業”です。

 同年8月から実際の改修作業が始まり、9月には臨時図書室を開室しました。そこで通常のサービスを提供しながら、新しくできる施設の計画も進めていくという“二足のわらじ”状態で業務を続けました。

 2021年3月に新図書室が完成したのちは、臨時図書室や一時的に外部へ運び出しておいた書籍を棚に並べなおしたり、新しく買ったいすや机などを配置したりしました。その上で、学内の他の図書館のスタッフにも手伝ってもらい、最終的な整理整頓作業を行い、リニューアルオープンに至りました。

――改修計画が始まった時点で、現状のようなコロナ禍を想定していなかったと思いますが、この未曽有の事態に際して困難を感じることはありましたか?

 対面での打ち合わせが難しくなったことが挙げられます。打ち合わせは、当初、対面でお互いの顔を見ながら行っていましたが、感染状況の悪化に伴って、それが困難になりました。そこで、チャットやメールなどいろいろなツールを代替策として併用しながら、計画を進めていきました。

 しかしながら、やはり改修は大きなプロジェクトですので、多くの関係者と意識や理解を共有するうえで、コミュニケーションの手段や機会が制限されていたことは大きな首枷となりましたね。

――新しくなった図書室のこだわりはありますか?

 今回の改修計画のコンセプトは、図書室としての“資料の探しやすさ”の創出と、ラーニングコモンズの設置という点にありました。このことを意識した結果、1階のラーニングコモンズにはあまり資料を置かず、2階に基本的な資料をまとめるというフロアプランに辿り着きました。大学施設部と相談しながら、2階の開架図書は改修前と大きく変わらないかたちに、1階は新しくなった図書室の雰囲気を出し、来館者に素敵だと思ってもらえるような空間を目指しました。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210521174322j:plain

新しくなった1階部分
――従来型を維持した2階と、全く新しい1階。新旧併せ持つ図書室になったということでしょうか。

 そうですね。従来のものが好きだったという人もいるだろうし、図書室では静かに一人で勉強したいという人もいると思います。そうしたニーズには当然応えながら、同時に、グループワークやディスカッションをできる場も設置したいと考えました。新しい場所とこれまでの場所との両方を大切にした空間ができればいいなと思っています。利用者が気軽に足を運べるような、いわば“公園”のような雰囲気を自然と出せるような図書室でありたいです。

――リニューアルオープン後の学生の反応はどうでしたか?

 コロナ禍のなかにあって、まだ多くの学生には来てもらえてはいませんが、やはり大きく変化した1階部分に驚いておられる方は多かったと思います。今回新たに、ひな壇状になった腰をかけることのできるスペースを設置したのですが、自然に腰かけてくれている学生の姿を見ることができて、うれしく感じました。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210521174420j:plain

――最後に、利用者の方へメッセージをお願いします。

 感染症対策と改修が重なり、その間、多くの不便をおかけしましたが、制限に協力していただけたことに深く感謝いたします。皆様のご協力のおかげで新しい保健科学図書室が完成しました。

 しかしまだ、図書室という“器部分”が完成しただけだと思っています。どういう風に運用していくのかは、これから我々が頑張っていくところですので、充実したサービスを提供できるよう全力を尽くしていきます。ご要望があれば、ぜひお聞かせください。

 今(2021年5月時点)は感染症対策で本来の使い方はできませんが、ラーニングコモンズやグループ学習室といった新しい場所ができ、多様なスタイルの勉強が可能な場所へと図書室は生まれ変わりました。もちろん勉強に限らず、授業の合間にでもぶらりと立ち寄って、息抜きをするといったような自由な使い方ができる空間にもなっています。利用者の方が思い思いの場所や使い方を見つけてもらえたらいいなと思います。

 保健学科の学生に限らず、どの学部の方でも自由に利用できる図書室となっていますので、皆様の来館を心待ちにしています。 

 

 

 

関連リンク

記事を担当した学生

  • 文学部3年 正中

【取材報告】出演者が輝ける舞台を~宝塚歌劇団・指揮 佐々田愛一郎さんインタビュー~

今回は宝塚歌劇団のオーケストラの指揮者、佐々田愛一郎さんにお話を伺いました。佐々田さんは神戸大学教育学部(現:国際人間科学部)を卒業後、宝塚歌劇団の指揮者として初めて採用されました。これまで数多くの作品の指揮に携わり、宝塚ファンの間では知らない人はいないというほど有名な方です!

普段はなかなか聞けないお話をたくさんお聞きしました。ぜひ、ご覧下さい!

f:id:KobeU_stu_PRT:20210506150018j:plain

学生時代について

――神戸大学教育学部を志望した理由は何ですか?

 学習塾のアルバイト講師を経験して、子供と接することや何かを教えることに興味を持ち、教育系に進もうと思ったのがきっかけです。また、友人から教育心理学という分野の学問があると聞いて、面白そうだと思い、神戸大学教育学部教育心理学科に進学しました。

――サークル活動はしていましたか?

 応援団総部吹奏楽部に所属していました。活動としては年2回のコンサートとアメフトや野球などの応援で指揮をしましたね。当時、神戸大学の先生が近隣の大学の学生を集めて指揮のレッスンをされていたので、そこで勉強しました。

指揮のお仕事について

――学生時代から指揮者を目指されていたのですか?

 音楽は好きで、中学から吹奏楽をしていたのでずっと続けたいと思っていましたが、まさかプロになれるとは思っていませんでした。中学校の先生になって、部活動の顧問として指揮をしながら音楽を続けられたらいいなというくらい。実際に教員試験も受けて、中学校に勤める予定だったんですよ。

――どういった経緯で宝塚歌劇団の指揮者になられたのでしょうか。

 父が歌劇団で編曲の仕事をしていて、そこで指揮者のオーディションがあるから受けてみないかと言われました。プロにはなれないと思っていましたが、万が一オーディションで評価されたらいけるかもしれないと思って、軽い気持ちで受けてみたんです。そしたら、そのオーディションに合格して、正直迷いました。プロになったとしても続けられないと思って。でも若かったですし、冒険してみようと指揮者になりました。それがいつの間にか数十年続けられています。

――宝塚歌劇の“指揮”で特徴的なことは何ですか?

 お客様は生徒(出演者)を楽しみに観に来られてると思うので、彼女たちのよりよいパフォーマンスのために、自分はどういうサポートができるかを念頭に置いています。宝塚の舞台のサポート、縁の下の力持ちという気持ちでやっています。

f:id:KobeU_stu_PRT:20210506150232p:plain

ミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞-』を指揮する佐々田さん(2018年8月 宝塚大劇場にて)

――様々なジャンルの音楽を演奏していますが、その点での苦労はありますか?

 すべてのエキスパートになろうとすると大変なので、広く浅くいろいろなものを知っておこうと心がけています。普段からアンテナを張って、新しい音楽でも興味を持って聞くようにしたり、テレビのCMやお店で流れている曲でも気になったものはすぐに調べたりしますね(笑) そうやって小さな引き出しをいっぱい持ってるおかげで、どんなジャンルでも対応できるのかなと思います。

 オーケストラのメンバーにも、そのジャンルに詳しい人がいれば、教えてもらうこともあります。自分は何でも知ってると思わずに、いろいろな人の力を借りてやっています。

――忘れられない経験はありますか?

 本番中に感動する瞬間は何度かあります。例えば場面転換で、前の場面で大きな拍手が起こって鳴りやまないとき、次の場面に行くタイミングは指揮者次第になります。そういった場面は責任重大ですが、自分が会場の空気を作っているんだと実感し、指揮をやっててよかったと思いますね。

コロナ禍の舞台について

――コロナ禍で歌劇にも大きな影響がありましたが、その中でどういったことを感じましたか?

 去年の夏に宝塚は再開しましたが、生演奏ではなく録音で公演を行っていました。普段は指揮をしていてできないですが、初日の通し稽古を客席から観て、やはり寂しいなと思いました。他にもそういった声は聞いたので、生のオーケストラでやる舞台を楽しみにしているお客様はたくさんおられるのだと感じました。これからもそれを絶やしてはいけないし、これまで以上に生演奏の舞台を楽しんでいただくために頑張っていかなければいけないなと感じます。

――オーケストラが復活して、オーケストラピットに変化はありましたか?

 これまで通りでの演奏は難しく、様々な対応をすることになりました。楽器配置の間隔を開けるなどの基本的な対策に加えて、パーテーションやカバー等も使用して、ピット内での感染予防対策を強化しながら公演を行っています。

これからの目標

――指揮者としての目標はありますか?

 コロナ禍で録音した音源を使っていたときは、お客様からたくさんのお声をいただき、生演奏の重要性を改めて感じました。生演奏で舞台をすることの大事さや、宝塚ならではのところを突き詰めて大事にしたいですし、そのすばらしさを伝えていきたいです。また、私個人として、ずっと元気に指揮を続けられたらいいなと思っています。

――在学生や神戸大学を志望する高校生に向けて、メッセージをお願いします。

 大学に入って何をしたいかというビジョンを持って進学するのがいいと思います。神戸大学はいろんなことを叶えられる土壌があるので、チャレンジする気持ちを持って、失敗を恐れずにチャレンジしてほしいです!

 


○取材を担当した学生のコメント

 私は宝塚歌劇の大ファンで、何度も拝見している方なので大変緊張していましが、佐々田先生はどんな質問にも明るく答えて下さって、とても楽しくインタビューさせていただきました! 朗らかに話される中でたくさんのことを学ばせていただきました。これからの学生生活でも活かしていきたいです!(中尾)