神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【取材報告】神大の新名物?!「神大ふるふる」開発メンバーにインタビュー!(前編)

神⼾⼤学の学生が⺠間企業と連携し、ハーブソルト「神⼤ふるふる」を開発しました。開発メンバーである神戸大学OGの三島春⾹さんと永吉真⾐さんに「神⼤ふるふる」の開発過程や特徴についてお話を伺いました。

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インタビューはweb会議システムを用いて行いました

「神⼾⼤学といえばコレだ!」――そんな神⼤ならではの名物商品を作りたいという願いから、この「神⼤ふるふる」は⽣まれたそう。ところで「神⼤ふるふる」ってなに?

――まずはじめに、神⼤ふるふるとはどのようなものですか?

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三島さん:ハーブソルトです!桑の葉、ガーリック、ジンジャー、ハイビスカス、ユズ、ローズマリー、レモンマートル、ペッパーブラック、藻塩の9種類を独自配合し、お肉やサラダにかける調味料として開発しました。

 

 

 ――「ふるふる」って⼀⾵変わった名前ですね。由来を教えてください!

三島さん:商品のコンセプトにもなっていますが、ハーブソルトを「振る」と、みんなの⼼も体も満たされるという意味の「FULL」を合わせて「ふるふる」という名前を付けました。

――この商品の特徴は何ですか?

三島さん:原材料に「桑の葉」を使っていることです。限界集落に近づきつつある、姫路市山之内地区という地域では、住民の方が桑を⽣産されています。その桑の葉をぜひ取り入れようということで、共同開発した株式会社香寺ハーブ・ガーデンさんからおすすめの配合などさまざまなアドバイスをいただき制作しました。
永吉さん:桑の葉は一般的に、⾎糖値を下げるという効果があります。神⼾⼤学の新しいお⼟産として、値段がお⼿頃で、中⾝もいい商品になるように開発しました。

――おすすめの⾷べ⽅はありますか?

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 永吉さん:もともと⽜⾁に合うハーブソルトを開発していて、たくさんの種類のハーブを⽜⾁にかけて試作を繰り返したので、たぶん⼀番おいしいのは⽜⾁です。他にも、じゃがいもなどをつぶしてその上にかければ、シンプルだけどおしゃれなポテトサラダになります。でもやっぱり、⽜⾁が⼀番おいしいと思います。できれば、神⼾⽜と⾷べてほしいです(笑)。

⼤学⽣の学⽣⽣活は4 年間。その半分以上―2 年と半年―という⻑い歳⽉をかけて「神⼤ふるふる」はつくられた!開発メンバーが学⽣⽣活の過半をかけて得たものとは?

――お⼆⽅がこのプロジェクトに参画しようと思った動機についてお聞かせください。

三島さん:⼭之内地区と神⼾⼤学とでタッグを組み地域活性化ができないかという話を、祇園景⼦先⽣(神戸大助教)を介して知りました。⼭之内産のハーブを使うことが前提でのお話でしたが、私が惹かれたのは、まさにその地域の課題を解決するというチャレンジでした。

永吉さん:私はもともと商品開発にあこがれを持っていたので、こうしたプロジェクトにはぜひ関わってみたいと思っていました。だから、先⽣からのお話をうかがって、プロジェクトへ参加することを即座に決めました。

――「ふるふる」の制作過程と、その過程で直⾯した困難について教えてください。

永吉さん:平成29 年11 ⽉に当プロジェクトを始動させて以来、商品化に⾄るまでの2 年半の道のりは、困難だらけでした。

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最初の1年は商品の中⾝を考えることに費やし、山之内産の桑葉パウダーを牛肉と一緒に食べたときに血糖値が変化するのか簡易検証を⾏いながら、中⾝を決定させなくてはいけないというハードな1年でした。次の 1 年でブランド性やコンセプト、パッケージングを決定させ、残る半年でコスト調整を⾏いました。特にパッケージングを決めることには苦労しました。この 2 年半の作業の中で⼀番⼤変だったことだといえます。当初はパッケージングに瓶を使おうと考えていましたが、メインとなるハーブを国産にこだわったために原価⾃体が⾼くなってしまい、実現はできませんでした。

プロジェクト全体を通底する思いとしては、 ⾹寺ハーブ・ガーデンさんと「みんなが感動する形の商品」を共同開発することにあったのですが、とにかく、出しあったアイデアを最終的にコスト⾯でふさわしいものへと練り上げる作業は⾄難でしたね(笑)。

――プロジェクトでの経験が社会⼈になって活かされたことはありますか?

永吉さん:祇園先⽣にアドバイスをいただきつつ、ほとんどは学⽣主体で作業しました。味については何⼈かの学⽣に試⾷をしてもらい、意⾒を聞きながら決めました。何もないところから商品の開発をしたので、その経験から着眼点が増えたように思います。

三島さん:たくさんのアドバイスをいろんな⽅からいただきましたが、多くのプロセスを⾃分たちの手で進めてきました。商品開発自体は、仕事へ直接的には活かされていないのですが、プロジェクトにおいてどのように優先順位をつけるかなど、物事を論理的に考え実行するプロセスを学び活かすことができました。

せっかく神⼾にいるんだから、⼀度は神⼾⽜を堪能したい!そんなとき、「神⼤ふるふる」をお⼿元にお忘れなく!神⼾⽜本来の⾼級感に「ふるふる」スパイスが相まって、あなたはこの世のものとは思えない⾄福のひと時を過ごせることでしょう。おっと、…でも、「神⼤ふるふる」どこで⼊⼿すればいいの??

――わたしたちはどこで「神⼤ふるふる」を購⼊することができますか。

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三島さん: 香寺ハーブ・ガーデンや神戸大学生協の店舗、オンラインストアにてお買い求めください。(新型コロナウイルスの影響により通常営業を行っていない場合があります。詳しくは各店舗のHPをご覧ください。)

なお、利益の⼀部は、⼤学における今後の研究活動に役立てる予定です。

プロジェクトに興味を持ったあなたへ!!

――新しくプロジェクトに参加したいといった神⼤⽣がいた場合、どのようにコンタクトを取ればいいでしょうか?

永吉さん:現在は、経営学部4年の小六くんを中心に、「神大ふるふる」のプロモーションなどに関してプロジェクトを引き続き進めています。プロジェクトを一緒に盛り上げてくれるという神大生の方がもしおられたら、神⼤ふるふるのメールアドレス(herbpowder.kobe@gmail.com)やインスタグラム(@shindai_furu_furu)にメッセージを直接いただければと思います。

 

 

三島さん、永吉さん、ありがとうございました!

 

関連リンク

取材を担当した学生

  • インタビュー:法学部2年 中尾満里奈
  • インタビュー:文学部2年 正中麻侑生