神戸大学学生広報チーム・活動報告

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【留学生インタビュー】~Youは何しに神大へ~ vol.3(中国からの留学生)

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今回、インタビューしたのは中国出身の許悦さん(国際文化学部4年)です。中国の高校を卒業後、神戸大学に入学した許さん。現在は、日本企業に内定をもらい、卒論を提出したばかりだそうです。神戸大学からさらにイギリスへ留学するなど精力的に過ごされた4年間について話を伺いました。

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――神戸大学に来た経緯を教えてください。

2011年10月に来日しました。高校2年の頃からずっと日本に行きたいと思っていて、映画とドラマを見て日本の学園生活にすごく憧れていました。特に学園祭なんかいいなあと思って。中国の学校はサークルなど一切なく、勉強ばかり。高校2年の統一テストの後、時間ができたので、日本語を勉強しはじめました。そして日本に留学したいと親を説得。当初は反対していた親も、応援してくれるようになりました。

日本に来てからは一年半、日本語学校で勉強しました。国公立大学に行きたいという思いがあり、「試しに神戸大を受けてみたら」と先生に勧められたのがきっかけで受験。面接の時は、時間が来て途中で終わってしまったので落ちたと思いました。最終的に入学できてほっとした記憶があります。

――国際文化学部に入ろうと思ったのは?

留学生の受け入れ率が他の学部に比べて高いので受けました。また、国際文化学部は教授と学生が1対2という教育的に整った環境や交換留学制度が充実していると聞いていたのも大きな理由です。

――実際、入ってみてどうでしたか。

学業面では、最初の半年、関西弁が聞き取れず・・・授業も半分も理解できなかったのでしんどかったです。テストやレポートもたくさんありました。しかし、半年たってから徐々に楽しく感じてきましたね。一番勉強になったのは「ジェンダー社会論」という授業。LGBTについて勉強するのは初めてで様々な問題を知ることができて、本当に勉強になりました。また、3年後期から学部の交換留学制度を使ってイギリスに留学。イギリスに行く前は、日本語を習得した自信があったので、英語にも自信がありましたが、実際はとても難しくよい経験になりました。

あとは、文化が違うので人間関係を作ることが難しかったですね。最初の半年間は「友達がいない・・・せっかく憧れて日本にきたのに」と感じて、ネットで「大学で友達の作り方」を検索(笑)。そしたらゼミやサークルに入ることについて書いてあったので、ゼミをたくさんとり、放送委員会と神戸RMC(防災意識を発信する団体)に入りました。友達もできたり、上下関係を初めて経験したり、合宿に行ったりとすごく楽しかったです。神戸大の学生は、賢くてまじめな人が多いなと思っていたけれど、サークルやゼミの合宿では本当に学生らしいことをやって、イメージしていた学園生活を楽しむことができました。

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――神戸大学の好きなところはありますか?

景色がきれいなところと先生が優しいこと。書類のサポートなども親切にしてもらえました。授業では、全然考えたことないようなことも考える機会がありましたね。神戸大学に入学し、留学や様々な経験もできて本当によかったです。

――卒論はどのような内容なのでしょうか。

タイトルは「表情包に関する考察」です。表情包とは、メッセージアプリ上で使う顔文字やスタンプのこと。中国は、日本よりも表情包が流行していて、それには歴史や文化、ユーモアが関連しているのではないかと考え、書きました。

――卒業後の進路について教えてください。

日本で人材業界に就職します。出会う人の就職活動を手伝うことで社会貢献ができ、会った人の話を聞き人生を知ることで、自分の人生も2倍豊かになると思っています。人とコミュニケーションするのが好きなので、向いているかなと。また、その会社は社風が自由で、若いうちから責任ある仕事を任せられるというのも魅力的でしたね。ずっと先まで日本で暮らすかは分かりませんが、とりあえずオリンピックまでは日本にいたいと思っています(笑)。

――目的を持って行動されいて、充実した学生生活ですね。

いやいや。いつもレポートはぎりぎりに出したりしていたので、教務の方に顔を覚えられて仲良くなりました(笑)。充実してはいたけど、「独り」という感じがしてなぜか落ち込むということもありました。しかし、ちょうどその頃に学部の海外研修プログラムでウガンダに行き、そこで多文化共生について学ぶ機会がありました。日本について外側から考えることができる機会になり、帰国してからは疲れた気分もなくなり、今では一生日本で暮らせる気がしています。日本に来て、そして神戸大学で色々な経験ができて本当によかったです!

○取材を担当した学生のコメント:

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人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年 伊藤 奈月

「持ち前の明るさと行動力で様々な経験をされており、お話をしていて非常に楽しかったです」