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【取材報告】ゼミでの経験が私の強み~今注目のファミリアで働く神大OG・玉谷佳穂さん~

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長年、日本中で多くの人々に愛され続けている子供服メーカー・familiar(ファミリア)。放送が開始されたばかりのNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」ではファミリアの創業者の一人・坂野惇子(ばんのあつこ)さんがモデルとして描かれています。そんなファミリアで神戸大学の卒業生第一号として働く、玉谷佳穂さん(2016年経営学部卒)を取材しました。

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――現在、どんなお仕事をされていますか?

阪急うめだの百貨店で、販売の仕事をしています。それだけではなく、たくさんの商品があるなかで自分の担当商品の在庫管理や発注、売れ行きの報告なども行っています。

――就職先にファミリアを選んだ理由を教えてください。

もともとマーケティングに興味があり、その中でも消費者目線のマーケティングに惹かれて、消費者行動論専門のゼミに入りました。ファミリアとの出会いはゼミの一環で参加したMラボ(神戸新聞社主催)。課題を持った企業とその分野を学ぶゼミが手を組んで課題解決に取り組むというものなんですが、偶然ファミリアとマッチングされました。ミーティングやワークショップで社員の方と密に関わる場面があり、自分の肌に合いそうだなと感じました。実際、就活が始まってからも一番素の自分が出せて、一番自分を評価してくれていると感じ、ファミリアに決めました。

――Mラボではどのような提案を?

社員の方とお話するなかで、企業としての目標をはっきり掲げていることは分かったのですが、どういうターゲットに対してどういう商品を売るのかという、大学で学んでいたような具体的なことがあまり見えてこなかったんですね。私たちはそれが課題だと感じて、他ブランドとの商品の違いや客層の違いを見て、学生目線でこういう人に対してこういうサービスを提供したらいいのではないかと提案しました。社員の方からの厳しい意見もありましたが、積極的に参加して深く入り込ませていただき、とてもいい経験になりました。

――Mラボでやったことが今のお仕事に役立っていると感じることは?

マーケティングの知識は、売れ行きを予測するのに役に立っていると思います。また、当時のゼミの先生はいつも“データを根拠にして論理的に主張しないと相手は納得してくれない”と言っていました。このことは社会人として必要な芯になる部分だと感じていますし、今もこれからも大切なことだと思います。ゼミでの経験は自分の強みになっています。

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――お仕事でやりがいを感じるときは?

服を作って売る仕事は、お客様の一番近いところにいる仕事だと思います。お客様から“ありがとう”と言われるのがうれしいです。そして、お客様に何をしたら喜ばれるかということを第一に考えて行動するようにしているので、自分の行動に対して、お客様から何かしらの反応があったときにやりがいを感じますね。

――働いていて感じるファミリアの魅力は?

店舗業務はまだ5か月あまりですが、“うちの子はファミリアで育てたのよ”という言葉を何回聞いたか分かりません。それぐらい代々愛されている企業なんだなと思いますし、なかなかそういう子供服企業はないのかなとも思います。それはとても誇らしく感じますね。 また、社長が突然来て、声をかけてくれるようなアットホームなところも好きです。

――今後の計画や夢を教えてください。

今はしっかり学び、日々の業務をこなすことで精一杯。お客様のニーズを吸収して、今後本社で働く際に活かしたいですね。 また、海外進出をするなど会社も発展途上にあるので、そのなかで自分も活躍できるように頑張りたいです。

――朝ドラでモデルとなっている会社に勤めていらっしゃいますが。

まだ実感はないですが、録画して見ます。お客様のほうが知っているということがないようにしっかり勉強しないと、と思っています(笑)


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経済学部2年 杉岡 祐依

「向上心を常に持ち、様々な視点から物事を見て判断するということを大事になさっており、それでいて優しい雰囲気も持った素敵な方でした。そして今回の取材を通して、子どもの頃から大好きだったファミリアが多くの人に愛され続けてきた理由が少し分かった気がします」

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